2014年8月18日月曜日

落ち着いてきたアメリカのモビリティ

アメリカの労働者の移動は、他の国と比べると顕著だった。
州をまたいでどんどん移動していた。
いまだにその水準は他国と比べると高いのだけど、それがやや低下してきているというデータが。
低下は1990年から始まっている。

この前インタビューで話を聞いた人は、結婚と女性の社会進出が関係あるのではという話しをしていた。最近では、同じ学歴の人同士が結婚することが多くなってきている。つまり、大学院を出た人は、それと同じような学歴の人と結婚しやすい。
そうすると、夫婦はお互いに自分のキャリアに対してかなりシリアスになる。
その結果、どちらかが他の地域でチャンスを見つけたとしても、なかなか動きづらい。

専業主婦(主夫)が多い場合には、移動はしやすいが、お互いのキャリアが大切になってくれば来るほど、なかなか移りづらい。そのキャリア形成が、地域や企業にSpecificなものになっていればいるほど、動きづらい。

確かにありそうだ。

2014年8月17日日曜日

今年の一橋ビジネスレビューケース55本ノック

最近、ゼミでやっている一橋ビジネスレビューのビジネスケース55本ノック。
全員で読んで、それぞれのポイントを発表します。
その上で、イノベーションという観点からどれが“面白い”か、トップ10を投票で決めます。
HBR55です。

ちなみに読んだのは、以下の55本。

  1. リコー - デジタル複写機への転換
  2. 京セラ - 長寿命電子写真プロセスの技術開発と事業への展開
  3. 積水化学工業 - 合わせガラス用中間膜事業の創造と成長戦略
  4. IRIユビテック -技術ベンチャーのライフサイクル・マネジメント
  5. 日清ファルマ - コエンザイムQ10の量産化と事業化
  6. ヤマハ - 携帯電話着信メロディ・ビジネスの技術開発、ビジネスモデル構築
  7. バンダイエンタテイメント - 北米アニメ市場における新たなビジネスモデルの模索
  8. 公文教育研究会 - インドにおける理念主導型サービス・グローバル戦略の展開
  9. アサヒビール - 職場の人材形成における伝統の保持と刷新
  10. アスクル - 事業環境の変化と新しいチャネルの創造
  11. 花王 - 酵素入りコンパクト洗剤「アタック」の開発
  12. 京都市立堀川高等学校 - 学校改革の軌跡
  13. 小糸製作所 - なぜ中国進出の先駆者たりえたのか
  14. 小林製薬 - イノベーションを生み出す組織と戦略
  15. スルガ銀行 - 個人金融サービス・カンパニーへ進化し続ける地方銀行
  16. セイコーエプソン - 高精細インクジェットプリンターの開発
  17. 大修館書店 - 『ジーニアス英和辞典』の成功と書籍電子化のうねりのなかで
  18. デンソーウェーブ - QRコードの開発・事業化
  19. ハウス食品 - カレールウ製品の開発
  20. フレッシュネスバーガー - 成熟市場における後発企業の参入戦略
  21. ベネッセコーポレーション - 企業理念の追求とビジネスモデル
  22. 無錫小天鵝 - 中国家電企業の成長と落とし穴
  23. JFEスチール -大型高炉改修技術のイノベーション
  24. アンジェスMG - アカデミック・アントレプレナーシップによる事業創造
  25. ガリバーインターナショナル - 中古車流通の革新とビジネスモデル
  26. クラレ - 三位一体による顧客価値の創出
  27. サウスウエスト航空 - ポイント・システムの経営戦略
  28. セーレン - 夢と戦略が技術を開花させる
  29. ソニー - 非接触ICカード技術「FeliCa」のイノベーション
  30. パナソニック - IH調理器の開発
  31. ヤマト運輸 - 「現場の経営者」が支える競争力と彼らへの人材マネジメント
  32. ヤマハ - 電子ピアノ市場への参入とその競争プロセス
  33. ワールド
  34. 東京電力
  35. 日本写真印刷 - Nissha IMDによる躍進
  36. マブチモーター - 標準化戦略と持続的な競争優位
  37. エスビー食品 - 「食べるラー油」ブームとカテゴリー創造
  38. カモ井加工紙 - ユーザーイノベーションの事業化
  39. 劇団四季 - 演劇ビジネスのイノベーション
  40. シチズン時計 - 電波腕時計の開発・事業化過程
  41. シマノ - 部品統合による市場の創造
  42. しまむら - ローコストオペレーションの確立と新業態の開発
  43. ディスコ - 競争力の源泉としてのソリューション
  44. テルモ - 高機能カテーテル事業の躍進
  45. 日亜化学工業 - 白色LEDの開発と事業化
  46. ビットワレット - 電子マネー市場の創造と事業戦略の構築
  47. フェリカネットワークス - モバイルソリューション事業の展開
  48. 三菱電機 ポキポキモータ - 成熟市場のイノベーション
  49. ヤマト運輸 - 競争とビジネスモデルの革新
  50. リアル・フリート - 美しいカデン「amadana」が目指すデザイン・イノベーション
  51. ローソン - 「お店」としてのコンビニから「企業」としてのコンビニへ
  52. 日立ハイテクノロジーズ
  53. ロレアル - 世界最大の化粧品企業のブランド・マネジメント
  54. 富士フィルム - デジタルX線画像診断システムの開発
  55. ブックオフコーポレーション - 中古品ビジネスにおけるサービスイノベーション

この中から、ゼミ生が選んだ、2014年のトップ10は、

  1. ソニー - 非接触ICカード技術「FeliCa」のイノベーション
  2. 小林製薬 - イノベーションを生み出す組織と戦略
  3. サウスウエスト航空 - ポイント・システムの経営戦略
  4. スルガ銀行 - 個人金融サービス・カンパニーへ進化し続ける地方銀行
  5. 花王 - 酵素入りコンパクト洗剤「アタック」の開発
  6. シマノ - 部品統合による市場の創造
  7. ヤマト運輸 - 競争とビジネスモデルの革新
  8. 富士フィルム - デジタルX線画像診断システムの開発
  9. デンソーウェーブ - QRコードの開発・事業化
  10. カモ井加工紙 - ユーザーイノベーションの事業化・京都市立堀川高等学校 - 学校改革の軌跡
でした。

『一橋ビジネスレビュー』良いケースがたくさんありますよ!



2014年8月16日土曜日

差がひらく州立と私立大学

どこも地方財政が厳しいアメリカでは、教育投資が減らされている。
州立大学は厳しい。
私立との差がどんどん開いているという。
エンジニアリングとかバイオなどが強いところは良いらしい。
例えば、UCSBやUIUCは潤っている感じ。
けれど、強みがないところはかなり厳しい。

例えば、教育投資に熱心だったミシガンもUniversity of Michiganを全て以前と同じ水準で資源を配分することはできなくなっているので、Ann Arborをフラッグシップ校としているらしい。
確かに、アメリカの多くの大学のCorporate Relationに行くと、良く話に出てくるのが、このAnn Arborの話し。


2014年8月12日火曜日

アメリカの大学のCorporate Relation:アメリカの母校に久々に

久々の更新。
ノースウェスタンに久しぶりにやって来ました。
相変わらずきれいなキャンパス。でもいたるところで工事をしていました。
きれいなミシガン湖沿いに大きな駐車場ができてしまうとのこと。
残念。

ノースウェスタンに来た一番の理由は、Corporate Relationについて話しを聞くこと。
アボットからかなりの研究費をとったノースウェスタン。
面白い話をいろいろ聞けた。ジャーナリズムがかなりマーケティングのプログラムをやっている話などは面白い。

ただ、アメリカの大学をいろいろ回ってみると、やっぱりどこでも話に出てくるのはミシガン。
あと、社会科学に限っては、イギリスの大学のほうが取り組みは先進的。
日本もまだまだやることはたくさんある。






どこの建物にもガンマークが。これはとても残念。